…まあ、ため息をつきたい気持ちもわかりますよ 一月もの航行は、流石に変化もなく退屈なもので、 結局私も、そうなっているところ。[と、またグラスを傾けつつ、空を眺めるが、広がる無限の星空は、相も変わらず輝くばかり。掬えもしない景品には、男はあまり興味がなかった] …若者は、こういった船には 喜ぶものかと思っていたが 存外そうではないのですね お暇ならば、 何かお話でも?[と、男はもう一度席に座る。そして、隣の席をちらりと見つつ。 退屈の化物に食われる前に、幽霊同士お話でも*]