……酒の為に人工臓器、か。
肉の処理できる酒の量には限りがある。
確かに合理的ではあるけれども、
生きた肉が欲しい立場の人間に
言いくるめられた可能性も無くはないね。
[酒場に残る、牛肉の残り香>>23をスンと嗅いで]
物質に価値がある限り、貿易航行は続く。
嘗ては絶えることの無い繁殖行為こそが
DNAの運び手にして方舟だったが、
今は何でも冷凍して何処までも運んで行ける。
そして文化の数だけ価値があり、
商人は利益が出るのならば何億光年でもソラを行く。
……二束三文で売り払われた肉たちは、
何処か、肉が肉としての価値を持てる場所で楽園を築いているのかもしれないね?