……あは
ね、そこの綺麗な人
一緒にお茶をしませんか
[だからわたし、彼女が何者かなんて気にしないまま、歌うようにそう誘ったわ。
罰であると、殴られ、蹴られ、血塗れの顔で。
けれど自分がどれほどボロボロかなんて気にせずに、にっこり笑った。
彼女から返事は在ったか無かったか。
何方にせよ自分は引きずられて行く真っ最中。その場に長く居座る事も出来ず、冷や汗を滲ませる看守と共に、早々とその場を後にせざるを得なかっただろう。]
♪〜、
[硬く冷たい廊下を歩きながら、手枷の音と、途切れ途切れの鼻歌だけをその場に残して。**]