『……ダァトさんは、アタシがこわくないの?』
[敵意もなければ、導かれたわけでもない彼が、
初めてまともに会話した魔法使い、とも言える。
>>33 浮遊する小さな少女を演じてみたが、
その口元は笑みを隠せなかったかもしれない。
パブに誘われた時にそのまま少女の格好して
軽く注意を受けたのも今じゃ良い思い出だよね?
それから、それからは、
君が街に飽きてない限りの、悠久の時を過ごして。
出会ったり出会わなかったり。
百数年会わなくたって、百数年後に、
『明日飲みに行かない?』と誘えるほどに、
僕にとって時間とは価値あるものに感じてなかった。]