[ 白磁の中で黄金色が煌めいている。 質問に怪訝を浮かべることもなく、 老婆は答えを教えてくれた。>>37 ] 暁の街………… ……そう、店員さん、魔女なんですね[ 不思議と少女は、空中に踊る文字に驚くこともなく 老婆の正体をすぐさま察して受け入れた。 ここはどこだなんて素っ頓狂な問いかけに、 何てことない素振りで答えてくれたのは 彼女が魔女だからだろうか? 記憶も何もない中でも、魔女という言葉は分かった。 別に、少女の身分に繋がる話でもないけれど。 ]