[そして、手元にある園内マップを見てくれたからか、
マウスさんはフェアリーエリアにあるサーカスショーを勧めてくださいました。
サーカス、サーカス。
初めて聴くような、そうじゃないような。
けれど、『ショー』というのはわかります。
『ラピス』はかつて、テレビで見たことがあるのです。
人々が笑って見つめる『ショー』の数々を。]
アリガトウ、ございます。
フェアリー…エリ…ア…は、
……この、妖精さんの絵の描いてアルところ、デスネ
行って、ミヨウと、おもいます。
マウスさまハ、ドチラニ?
[とその手元を見るとそこには地面を滑る板のようなものが。どうやらあれが移動手段のようでした。スケボーについては『ラピス』の記憶にもありません。そういうものを使う人が持ち主だった経験がなかったからでした。
彼が颯爽とスケボーで去っていく中、まるで何かから解放されたかのようにスピードをあげていく彼に、片手を上げて手を振ります。追いつけないのもそうですが、楽しそうな様子でしたから、引き止めるのは気が引けて。]