[惑星バハラルダの公用語は「バハラルダ語」と「タムタイア語」。
端的に言えば、前者は移民由来の言語、後者は先住民由来の言語。
ただしバハラルダ語には先住民の言語からの借用などもあり、この惑星に居住した当初の移民の用いた言語から(つまり、移民のルーツとなった言語から)かなり変化している。
一方でタムタイア語のほうは、竜の襲来で一度文明が焼き尽くされた時以来、あまり変化していないとのこと。
両語とも、初等教育で必修の言語と定められ、公共の案内版などでも両語が併記されているが――。
移民のほうが優勢だった時代の影響もあり、バハラルダ語の方がより広く話される「現代語」、タムタイア語は文学や宗教の中で話される「古語」となってしまっている傾向がある。
なお、銀河語は、惑星バハラルダの公用語ではない。
惑星間・星系間交流の重要性を鑑みて銀河語も初等教育での必修科目とはなっているのだが、「進級のためにしか銀河語は勉強しない」という住民が多々いるのも現実である。]