[そして腰の左側には、見た目だけは前時代的な、外来から流入してきたカタナを収めた鞘。
生身の肉体に対しての切れ味は言うまでもなく、機工のボディに対しての殴打や突きにも十分に耐える強化が施された一品だ。
……「女王陛下」の国家の宣伝という意味なら、ツルハシこそが最適解であり至上の武器だったかもしれない。
かもしれないのだが。
今は滅亡した「シンギュラリティ」がオクリビの機体に遺したデータに、「カタナを持て」と記載されていたことで、こうなった。]
奥で掘るどころじゃないわね、これ。
坑道を照らすランタンにもならないし。
[昨日の「女王」の広報>>26>>27を振り返りながら、ふっと零すも]