[語り掛ける声は真っ直ぐでどこまでも真摯だ。
ただ泣きじゃくる君の為、アレッキーノは続ける]
フィアは今の君をどう思うんだ?
独りぼっちで幸せを拒んで泣きじゃくって、この地獄の監獄で甚振られ続ける君の姿を!
「ざまあみろ」とでも思うのか? 違う、違う!
きっと君の幸せを願ったはずだ。
もしかしたら今も君の心の奥底でフィアは泣いているかもしれない。
外の世界が怖くて怖くて、隠れて閉じ籠っているだけかもしれない。
君はそれでいいのか?
フィアがもし戻って来た時、目にするのがこんな地獄で本当にいいと思っているのか!?
[いいわけがないだろう、と言外に口にしつつ]