― 初夏・飯島センパイと ―
[>>47 ケンの口調は思い出したように時折敬語が混じるラフなもの。
注意されればある程度意識はするが、あまり期待してはならない。
高校生の一年差は大きい。飯島の、驚きはすれど
不愉快ではない様子に安堵して。
渋いとは老成しているということだろうか、
まあ、大体年より上に見られるよ。と返した。]
俺もそういうもんだと思ってたもんな。
その、一年草?ってやつ。
[だから萎れた花を見て、彼が落ち込むのではないかと考えたのだが。
土の中で再び芽生えることのできる、実の中の種子。
良かった、と単純に思う。]