[ 客人の気配が増えていく。 間を空けてカウンター席へ座った少年が>>42 なにやら声を上げたのを聞き取った。>>45 そんなに声量が大きかったわけではなくとも、 さすがに席一つ分程度の距離では掻き消せない。 座るまでの少年の逡巡を知らぬ少女は、 しかし似たようなことで悩みを巡らせた。 ] ( ……また誰か、驚かせた、かな…… )[ 聞きたい、けれど。 自分は言葉も上手くないし、会話も下手だし、 いきなり他の客に話しかけられるのはどうなのか。 ]