「ひっひっひい…分かってんじゃん。青い兄ちゃん。
そうだ坊主、最後にこれやる」
そうして渡すのは、小さな石ころ。
石の断面見てみれば、
綺麗な紫色とミルク色の鉱石が混ざってる
天の川の一番深いところと同じ色
まあそんなもの、うちの国じゃあ見られませんが
「きれえだろぉ?地面を掘ると
そんなのがでんだよぉ。ひっひっひ。
もしよかったら持ってきなあ。
同じ色の目をしたやつがいたら、
俺が探してたって言っといてくれぇ
あー、いつになったら帰ってくんだよあいつはよぉ」
そういって、ひらりひらりとてをふって。
さよならバイバイ若い人。
路地裏の奥、採掘所へと消えてった**