暴虐の国のアリス、暮れゆく朝焼け
[アリシアの豪腕の一撃から、その戦いは始まった。
少女の無邪気な暴激に対し、男は楽しそうにケラケラ笑う。
次第に加速度的に暴力性を増すお姫様を前に、
踊るように躱し銃で難攻不落の城を落とそうとする従者の君。
二人だけの世界に、入りつつあるこの戦況。
ページボーイは、すべての戦況を見つめている。
ダンスホールだけでない。
…それらすら取り巻く、視界に映るすべてを。
キラリと輝く、銃口の煌めきを
>>2:188]
総員突撃!!!
アイツラ、二人を狙っている!!!!
一人残らず鎮圧せよ!!!!
[その殺意は紛れもなく本物で、アリシアだけでなく…朝の王すら狙っていると、少女は直感した。射出されたレーザーガン。困惑の声が遠くからも聞こえる気がする。フットマンは、異常に気づき、逃げ出した。それを追う彼らを、ページボーイもまた追いかける]