[──フットマンの気は変わらなかった。
結果のみにすべてを委ねるのは、結果的にそうなるのであれば、フットマンもそれでも構いやしなかったけれど。
だけど、現実はそうじゃない。
まさにお祭りが起きていて、みんながみんな騒がしい。
“だったら、そのままにしておこう”!
フットマンに、遺された親族の心中を想う心があれば、もう少しマシな思考をしただろうか?──いや、変わらないだろう。そもそも、フットマンだって悼む心ぐらいあるとも。──だけど、
それが、“今の”フットマンの考えだ。悲しむのは未来の自分がやる。
暴徒と化した連中は好きなだけ放っておこう。
あちこちで起きている殺し合いで、誰が死んでも構いやしない。
遺る傷なら可哀相に。あとで存分に弔ってやればよろしい。
今は好き勝手にしよう。私も好き勝手にしたいから!*]