ねえ、うさぎのように可愛い君。
寂しがり屋のうさぎはいつか死んでしまうのだから、
だから私のそばにいてほしい。
幸せな家族になれなくとも、その道が地獄であろうとも。
既に地獄を独り歩く私には関係のないこと。
真摯に呼びかけ続ける最後。
やがて去り行く君の背に向け呟こう]
私は、我輩は、諦めませんよ。
いつか貴女を遊園地に連れて行きましょう。
そうして日が暮れるまで面白おかしく遊ぶのです。
どうぞお覚悟を……。
[やがて最後の陽が落ちたなら、アレッキーノの顔に影が落ち、その表情を窺い知る事はできなかっただろう。*]