朝方・裏通り
[夜が明確に明けて日がトループを照らす頃、フットマンは外へ出た。
腰のホルスターによく見慣れた愛銃──ここでは多の中で最もよく使う銃として使用する──を差して、銃底についたガンコードの先をしっかり自身に繋げるのも忘れない。
どんなにフットマンが気分屋で、多くの銃器を扱うことが出来たとしても、相性が良いものというのはどうしても存在する。そういうものを紛失して困るのは、間違いなくフットマン自身だ。
他にも、ジャケットの下からズボンの裾下。
あらゆる場所に大小さまざまな銃器を隠して、総数は腰の愛銃を合わせて6丁。
愛用の拳銃から、解体式のライフルまで。ライフルのパーツをどこにしまっているのかは企業秘密だ。
替えの弾も忘れずに装備して、準備を整えた。]