[ぞろぞろと『暮れぬ朝の王』のアジトから人が出てくる。
生身の人間もいれば、アンドロイドもいる。生身だけど、義肢になっているやつも。
様々な人間が入り乱れて出てくる群の最後尾を歩いて出てくるのがフットマン。
みんな、玉になったり散らばったりして、思い思いの方向へと走ったり歩いたりしていく。中には、スケート靴やスケボーのような軽い乗り物に乗っている者もいたかもしれない。
はじめまして、或いは大変久しく。
此処は『暮れぬ朝の王』。外に出る者もいれば、アジトで忙しなく動き回る者も、さぼっている者もいる。
統率なんてものはない。
思い思いに動くのに、連携を崩さないのは皆が“責任”を負うからで、長らく共に過ごすだから。意外と堅牢な我が子たち。]