「ごめんね。こんなになるまで。 大変だったよね。苦しかったよね――■■■■(シラユキ)」[その不思議な声のこだまは、けれどこの時、理音がシマのことを何と呼んでいたのかまでは教えてくれませんでした。 それはもう既に“シマエナガ”の名を白薔薇自身が作り、桃李からその名を愛称で呼んで貰えたからだったのかもしれません。]