[ 店先を彩る細工をシュクルに依頼したのは、>>32
そんな彼女の飴職人としての腕前を見込んだからだった。
彼女の見事な飴細工が飾られた店が完成したその日、
店に並ぶ菓子を前にじっと此方を見るシュクルが可笑しくて。
私は笑いながら、
盆の上に沢山の菓子を並べて差し出したのだ。]
もちろん礼はこれだけではないが…
好きなだけ食べてくれると嬉しいよ。
[ 白餡でできた兎の菓子に、からりと揚げた黒糖の棒。
茶の用意こそ無かったが、
その日は彼女が満足してくれるくらい
沢山の菓子が振る舞われた事だろう。* ]