星狩りの国-暁の街-

46 ― Blood on Letters ―


C#m:宵月 ヴィブラト

[そしてこの晩も、この吸血鬼の信奉者たる人間は、
 フードパックを空にしてスプーンを置いてから、
 テーブル向かいの椅子に座した吸血鬼の元に
 自ずからその身を運び、その身を寄せて、囁く。]

「ええ、いいんですよ。
 あなたには、僕がいるんですから」

       …………はあ。

[文字通りの熱と湿り気を帯びた人間の吐息に対し、
 ヴィブラトが零す溜息には大して色気も何もない。
 この吸血鬼ももはや慣れた調子で、差し出された首筋――]

(56) 2025/07/03(Thu) 17:59:19

(0.062 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
当サイトは日本国内専用です。
海外からの操作・閲覧は保証しかねます。
管理人 by milk_sugar/Yuchica
副管理人 by マオ
星狩りの国告知用Twitterアカウントはこちら
副管理人連絡用Twitterアカウントはこちら