>>49ヤワタ
…その道具はそうやって使うのか。
[カメラを構え、写真を撮る様子を眺める。
カチリという音がし、その瞬間にカメラ全体が緑色の輝きを帯びた。]
……もう出来たのか?早いな。
ほう…凄いな。本物そっくりだ。
[差し出された写真を受け取り、足元にある花と見比べる。
ツルツルとした画の表面に触れれば、紙質が普通の物とは違う事に気付いた。]
預言者?少し違うな。私は未来を視る事は出来ないから。
その人間の本質や宿命などを視る。全てが分かるわけでもないが。
だから、その者の進むべき指針を示す事は出来るかもしれない。
それを知り、情報をどう扱うのはその人間次第だ。
[『預言者のようだ』と言われれば、手元の画に視線を向けたまま、そう答える。]