[私たちはかがやける子。いのちの欠片。いのちの欠片を抱えてうまれ、いのちの欠片をおいてしんでいく。でも、わかっているんです。あたたかな陽光が、いつまでも暖かなだけのものではないことを。うまれ、転がりおちた私たちは、いつだってだれかの隣人で。いつだって、だれかに寄り添っている。だけど、そうでしかない。そうとしかできない。私たちは、いのちの欠片。おおよそ全ての生きものが必要とする陽光を運ぶもの。──運ぶしか、ないもの。]