「声をかけたその相手を、飯島は一方的に知っていた。しかし、その事実を飯島はまだ知らない。飯島はその人物の顔も特徴も知らない。知っているのは名前と、人づてに聞いた情報だけだ。情報元は去年の美化委員長だった。彼女は美術部所属だった。」ー玉響に“なけ” 原作小説より一部抜粋 ー