あと、いいよ。奢るとか。奢られたことなくて、なんか慣れないから。お互いの飲み物をプレゼントし合うっていうなら、悪くないけど。[声は弱々しい響きを含んでいたかもしれない。不器用で無愛想な少年との間に、大きな溝が生まれたような気がしていた。そのことに気をとられるあまり、飯島は自身の声を取り繕うことを忘れていた。]*