ー 集合場所 ー
あら、夢助。
仕方がないからサポートしてあげるから感謝しなさい?
私が壁役をするんだから特に何もないに決まってるじゃない。
[腕組みしながらフン、と鼻を鳴らす。
事実、私のサポートがあるし難しい任務でも無いのだから問題は無いはず。
ちなみに私の荷物は小さめのスーツケースに入っている。女は荷物が多いものよ、これでも大分少なくまとめたもの。
──それにしても、今回の参加者は皆が婚約者と共に参加している。
だから大丈夫だとは思うけれど。
みんな、私より小柄で女の子らしい子たちなのよね……。
夢助は私に靡かないから、彼女たちの方が好みだったりするのかしら?
……なんて気づくと少しイラッとしてしまう。
けど彼女たちに罪はないわね。
私に靡かない夢助が悪いのよ。
まあ、今はそれはともかく。]