[そんな二人の周りに集まってきた妖精たちにつられ顔を上げ視線を巡らせると、森の中にいることに少年も気づく。>>27
未だフェアリーエリアの中。子供の足はそこまで遠くに彼を運ばなかったようだ。
どこか遠い過去に見た気がする子供向けのストーリームービーを想起させられる空間。疲れていなければはしゃいだだろう。]
……ありがとう
[呼びかけに頷いて少年は立ち上がり、男の子と隣り合わせに切り株に腰を下ろす。
具現化をさりげなく使いこなしている男の子からペットボトルを受け取り一口飲んだところで、漸く落ち着いてお礼の言葉を告げられた。]