[クッキーと紅茶を少しずつ食べ進めて。残りが僅かになった頃。さみしいな、やっぱりまだいたいな。なんて思いながら。最後のひとつと、最後のひとくちを十分に味わってから。老婆にひとつ、声を掛ける。]すみません、ごちそうさまでした。お金、何円ですか。あと、帰り道を、教えてくれますか?**