[写真を見て>>54、理解が追い付かない反応を見せたイノリくんに頷く僕。大丈夫、お使いの夢の身体は正常です。
当然の説明が必要であろうその表情に、ローズさんが本当はおばあちゃんだという事を伝えれば、果たして信じてくれただろうか。
決断を急かずに『素敵』の部分に同調する辺りに、イノリくんの気遣いを感じる……。
イノリくんが僕の事を立派な大人だと思う様に、僕の方もイノリくんを利発で気の回る子だなと思っていて。
それは本当にすごい事なのだけど、この子はそれが当然の環境に居たのだろうと話を聞いて思えば、これくらいは許されても良いと思う。
少し遠慮がちにイノリくんの頭に乗せた手は、イノリくんの嬉しそうな表情で幾度か往復して、年相応に笑うイノリくんの表情を見て、僕も笑みを零したのだった。]