――午後の文学資料館――[いつも通り(プラス、お話会の準備)の業務の中で、昨日受け取ったまま返信を綴れていなかった、資料館員の「フルト」宛ての返信を綴っていく。 ここに記された「甘え」は、少しの甘え、どころの話ではない。 それは、友でもなく、長い付き合いもなく、手紙の上でだけ言葉を交わした相手故に打ち明けられた話でも、きっとあったのだろう。]