[ 新しく構えた店の鍋は、そんな彼女の特性のもの。 熱伝導率がいいのに焦げ付きにくく、 餡の仕込みにとても使いやすい逸品だ。 今暁亭の店に並ぶ薬草の効いた飴たちを作るのにも、 きっとラヴェーナに何度か助言を求めた事だろう。 錬金術師である彼女なら、きっと私よりずっと 食用の薬草にも精通していただろうから。* ]