[男の話をしよう。男は汚物にまみれながらこの世に生を受けた。娼婦の腹から生まれた男は、そのままゴミ捨て場に遺棄されたところをそこに住む醜女が、我が子と思い彼を育てた。回される物資は全てゴミばかり。日が照ることもほとんどない。表社会では生きていけないやくざものや鼻つまみものが集まる世界。成長すれば、男は自然と生きるために、そういったマフィアの世界に足を踏みいれるようになる]