[何処に行けばいいのか分からないなりに、とりあえず桟橋に戻るべきだろうかとフェアリーエリアの方向へと足を進める。
パレードの幻想的な光景を横目に見ている時にはその姿は茶髪と黒服に戻っていた。>>#1
そして──何故かその周りを突然仄かに光る妖精達が取り囲み、くるくる回り出す。]
えっ!?なに……!?なに〜!?
[そして総出で背中をぐいぐいと押し始め、どこかへと少年を強引に運び始めた。
残念ながら彼が持ち合わせた異能は魔法とは異なる上に科学的再現、妖精との会話を可能とはしない。
そして一体パンフレットはどこに忘れてきたのか。持っているのは最早懐に収まる程度のものだけ。会話手段は存在しなかった。]