…どっちにしても助けるなら、ここで先に処置しますよ!!!
[その煮え切らない反応に、俺は業を煮やした。
そのまま、でけえ機体のコクピットの上にヒョイッと乗っかる。
俺様の身長は(悔しいことに!)そこまででかくない。パワードスーツも、細やかな作業のために敢えてぴったりと合うサイズ。乗り上げることさえできれば、あとはそこが手術室になる]
…間に合え、間に合え…!間に合って、くれ…!
[メスが、糸が、細い細いマニュピレータが、
彼の喉を走る。
壊されてしまった声帯は、ここで取り替えることはできなかった。そんなもんなかった。
それでも、せめて息が続くようにと]