[…そのために。まずかき集めたのは人員だった。
欲に駆られた雑魚の扱いは簡単だった。
酒、ヤク、女。盗んで、奪って、ばらまいて。
富めるものから生命の粕まで根こそぎ奪うことを教えた。
捨て去られた技術や、使えないと言われたものを
必死にかき集め、歪んだ新たな技術を生み出そうとした
齢33にして、生命をちらしかけた男が、今こうしてうら若き姿で生きているのは、この技術のおかげだった。
幸いにして、男は地頭はよく、
欲に駆られたものは頭が悪かった。
彼の持つカリスマ性は、死の生還を景気づけに
社会のゴミ達を惹き付けて…一つの社会を作り出す。
トループという一個の生命体を犯す
社会の癌と呼ぶべき、血の太陽。
それが今の マフィア『BloodSun』の始まりだ]