─ ギルド・大部屋 ─
[初めに向かった一室ではギルド長からの軽い説明があった。
人の良さそうな笑みの裏には有無を言わせない圧がある。
理解はしたが納得はしていない、そんな表情を向けておいたが
説明が止まることはなかった。
指差されるままに向かった大部屋ではランディやピギーが話している。
ピギーは既に小さな異邦人を捕まえていたようだ。]
賑やかな事だな。
[それが世間話の一端ではなく嫌味だというのは表情から知れたことだろう。
部屋に入る順番としてはランディのすぐ後だったか、
きょろきょろ見回す彼のすぐ横で、壁に背を預けて腕を組んだ。]
俺の担当はどいつだ、早く名乗れ。
[眼鏡の奥の眼光は鋭く、異世界からの来訪者たちを見回した。]**