ー 旅を楽しみにしていた 無垢な少年に>>25 ー
ええ、そうなんですよぉ。
残念なんですけど、死んじゃったみたいでえ…
もう全然どうにもならなくてぇ…
[とても元気な大きなツッコミに、女将はぴえんと語尾がつきそうな口調で答えた。
どこか冗談めかしたような言い方に、五体満足な身体を自身が触れられれば疑いたくなるもの仕方ないだろう。]
けど、本当なんですよぉ。
あ、外は小雪が降ってきて寒くなりますから、
まずは中にどうぞどうぞ。
[冗談になればよいのだが、ここに来たならば冗談には決してならない。
そして、わけもわからずここに来るものだって、女将は多く知っている]