[店内には複数の客がいた。ひとりの少女がお婆さんと会話をしている様子を眺めていると、>>28手品のように空に文字が躍る。>>37暁の町。やはり覚えのない場所だ。ニコラはそこで自分が何処から来たのか、その所在も 名前も 思い出せないことに至る。頭の中にかかるぼんやりとした靄が覆い隠しているようであった。]