[比較的長く稼働している機体ゆえ、通称以外の名もある。
彼には、すっかり呼ばれなくなった愛称の方も伝えた。
記憶消去行為への同意は、結局の所形さえ守れていればそれでいい。
相手の返答に頷き、それを承諾の言葉とした。>>48
その後、任意の施設内簡易清掃がある事。それと同じく、任意である日報の制作。つまり日記の制作があるという事。>>#2
それらを伝え、診察室の外へ送り出す。
何らかの命令や目的があった方が、日々を円滑に過ごす事が出来る。
任意での作業タスクは、彼のような機体や、時間を持て余すヒトモドキの為に設けられた項目であった。
部屋の外で待機しようとしている姿に再びこめかみを抑えたが、次の者を対応した後でも其処に居るようであるならば、声をかけるかと思考を仕切り直した。
だが他者との対話が始まるであれば声をかける事は無かっただろう。
此処ではある程度の自由意思を尊重したい。**]