― 昨日・庭園 ―
[がさがさっ、という耳元の音で目が覚めた。
これは友人が焦って逃げ去る時の音だ。
目を開けるとやはりスナック菓子の袋の周辺にネズミの姿はなく、代わりに少し離れたところに女性の姿があった。
彼女はこちらを見ていて、図らずも目が合ってしまう。
そして、彼女のすみません、という謝罪>>1:280に、こちらも半身を起こすと、無言で頭を下げた。
そういえば、彼女の姿も見たことがあるようなないような…]
明日でこの旅も終わりですね
[酔っぱらいの不審者ではないぞ、という意味を込めつつ丁寧に声をかけた。]*