[僕の意思に僅かに揺れた瞳は、やがて僕の覚悟を受け取ってくれたのか、決意に満ちた物に変わった様に見えた。>>9
その様子に僅かに笑みを浮かべたのも束の間。
ローズさんに紡いだ言葉は彼女の頬を伝う雫となって返ってきてしまい、それはもう僕は慌てた。]
だ、だ大丈夫です、ローズさんは涙を流す姿も綺麗ですから!(?)
[何を言っているのか自分でも良く分からない程度にしどろもどろになる僕。いつの時代でも女性の涙は苦手なの。
ハンカチを取り出せば目元を拭うその手に握らせようとしただろう。
そして大切な宝物を探す事に改めて頷くのだった。]