いつものように部屋に戻って 椅子に座ってから、手紙に目を通してゆく。 勇み足で送った手紙はやっぱり郵便事故にならなくて 彼方に届いてしまったらしい。 思いがけない過去の血気盛んな頃の話 その言葉を紡いでいるのを想像して、苦笑い。 若気の至り、なんてものを併記して 私の勇み足の失敗、その恥ずかしい失敗の気を紛らわそう そんな風に感じてしまって、気遣いに感心してしまう。