[ポートレート冊子を見た後か、それとも話の後か。
やがてイノリくんが同行を願い出てくれたなら、勿論と答えただろう。
申し訳なさそうにこちらを伺うイノリくんにからからと笑いながら任せとけと胸を叩く。]
僕の方は見ての通り見つかってるからね。
夜明けまでの間、時間は少ないかも知れないけど。
ギリギリまでイノリくんの頑張りを見守ってるよ。
[むしろ、その邂逅に僕が居合わせても大丈夫? とは付け加えさせて頂こうか。
もしイノリくんの大切なその人、達? に袋にでもされたら僕は逃げられる自信はあんまりないんだけど。杞憂? それならいいけど……。]