…あいつでいいか。
[男は、古くからあの男を知っていた。
長く裏社会の掃き溜めを生きてきたから当然だ。
葬儀屋。アンダーテイカー。
ただし処理の仕方は不明。
少なくとも、どこかに死体を消してくれることだけは確かなやつは、男が仕切るファミリーの中では有名なやつだった。なんてったって、都合の良すぎる死体隠し役なのだから。意図的な神隠しにはぴったりだった]
おい、葬儀屋
随分とご機嫌じゃないか。いい死体でも見つかったか?
ちょうどうちも手に余っててね、良ければこれも引き取らないか?
[と、見た目に似合わぬ荒々しい口調で、
そのように死体の一部が入った袋を放る。
何度か過去にこのようなやり取りはあったと思うが
はてさて、彼は覚えているだろうか?*]