ラウンジにて
[駆け寄ってきたあいて
>>0:261を見て、私たちは目を瞬かせる。
ぱたぱたと嬉しげに尾を振るすがたを見て、いぬの子、とだけ合点がいく。
彼がひとしきりお礼を言って、名前をいうのを聞き終わってから、
私たちのなまえをきく彼にうなずく。]
どういたしまして、ちゃちゃまる。
私たちは、ソール。
あなたの生きたじかんが、さいごまで幸福であったことを、
私たちはうれしくおもいます。
[げんきいっぱいの彼に、笑う。
なまえを言われて、“私”は彼がだれなのか、わかった。
そうして言葉をかわしたら、彼は満足したのか、そのときはそのまま去っていくのを、見送った。
また、会うこともあるだろう。
たぶん、だけれど。あんなにげんきいっぱいなのだから。そう、たぶんね。*]