暮れぬ朝の王
──面白い、面白いかあ。
いたって真面目なんだけどね。
[「そうだ、と言ったら」なんて楽しそうに言い放つ王様
>>52の様子を、好意的に受け取ることは出来ない。
アリシアの店に、朝の王の臣下が訪れない事があるだろうか。
であれば「その人が」と言われずとも、フットマンという人物については嫌というほど聞かされているに違いない。
だからこそ、「表情一つ変えることなく笑い続けている」彼の笑み
>>49>>51>>52が何を意味するのか。実際に面と向かうことでようやく理解した。]
権力のあるおじ様って、どうしてこんなのばかりなのかしら……[頭に浮かぶのは二人の顔。今は亡き公爵と、きっとどこかで遊び回っている悪魔のような男。
もしかするとあの父も、もっと年を取れば公爵よろしく"あんな感じ"になってしまっていたのだろうか。
などという余計な思考はほどほどに。
踏み込むと決めてしまったのであれば、アリシアのすることは決まっている。]