[おじいちゃんみたい、と言われるのはくすぐったく。私は照れて頭をかいた記憶。
彼女が孤児であり、血の繋がらない幼い子供たちを護ろうと奮闘している事を聞けばその言にも納得する。年上(製造年月日から考えるのではなく、外見的年齢で)である私に対してなら肩肘を張らずにいられるのであろう。
そんな彼女を私はすぐに好きになり、私の方の事情についてもありのままに説明をさせて頂いた。
お互いを知る事が出逢いを深める一歩であるから。
アーネスト。そうしっかりした口調で名乗る彼女に、私は名を返した。
勿論、製造番号ではなく人としての通名を。]>>47