…いい家だろ?昔、父が俺と…亡くなった姉にくれた隠れ家なんだ。この小屋だけじゃなくて、この島も。…姉さんは今、この小島の一番高いところに眠ってるよ。地面に落ちて死んだなんて悲しすぎるからさ、少しでも空に近いとこにしたかったんだ[そう言いつつ、フア、と大きなあくびをしながら男自身も自分のカップにコーヒーを入れる。バリバリと非常食の袋を破ってクッキーのような食べ物をテキトーに口に放りつつテレビの映像を眺める。あの監獄島が沈んでいくところが見える]