[るんるん気分でキッチンに戻ったら、……あれ。
シュクルさんが泣いてる。いたいのかな、くるしいのかな。
――それとも、思い出したのかな。]
んーん、だいじょうぶです。
ばーばさま、いつか言ってました。
『ひつようなこと』なんだって。
いっぱい泣いたって、いいんですよ。
いっぱいくるしいことがあったら、泣いていいんですよ。
そうしなかったら、もっともっと、くるしくなっちゃうでしょ。
[だから、シュクルさんはここではしたいようにしていい。
カウンターを拭くのだって、本当はしなくってもいいことだけど、シュクルさんがしたいと思うことを、したらいい。]