ー 後日:医療部隊と ー[人工声帯が馴染んだ数日後、医療部へと顔を出す。どうやら自分は、ここでは良いようには思われていないらしい。向けられた視線に不信感が混ざる。まあ、彼の把握している通り敵も多いし恨まれ事もよく言われる、慣れた。] 『やあ、青年』[名は知らないが顔はきちんと覚えている。赤毛の眼鏡に近づかんと歩を進め、目の前に立つ。頭一つ分ほどの身長差に薄く笑って、ノイズを吐いた。]