はぇっ?! 結婚!?
へぇ。わぁ…
[聖子さんの話は… なんていうか、大人ぁ ていう感じがした。 >>23
惹かれあい――結婚、という話が自然に出るのが、男女の仲、ならでは、だなぁと
ひたすらに関心して――なるほど、と頷くばかりで。
ウタさんも、オスヴァルトさんと仲良さそうに歩いている様子を時折見かけている。
彼女も惹かれているのか、な。聖子さんが背中を叩きながら、何か懸命に話しかけている。>>24
そんな様子を、少しだけ遠巻きに見ながら、ほんの少しだけ、小さく、ばれないようにため息をつく。
もう捨ててしまったはずなのに、こんな時にだけ現れて、またちくちくと心臓を指す思い出を忘れたくて、もう1杯だけ、とグラスを空けた。]